特別支援教室はばたき は、「子供の願い、保護者の願い」にこたえる学級です。
○ 毎日、元気に通学してほしい。
○ 友達とのかかわりを深めて、楽しく遊んだり、学習したりしてほしい。
○ 自分の言いたいことをもっと上手に表現させたい。
○ 自信をつけて、活発に話をし、学習や遊びに積極的に加わってほしい。
○ 友達と楽しくかかわる中で、自己コントロールを高めさせたい。
○ 集中力をつけて、落ち着いた気持ちで学習させたい。
特別支援教室はばたき では、それぞれの子どもの能力や特性に応じた指導を行い、生き生きとした楽しい学校生活が送れるように支援します。
子どもには、何かの理由、原因があって、学びにくさ、一緒に活動することの難しさがあります。それが、何かを一緒に探っていきましょう。そして、どうしたらいいかを考えていきましょう。
それをサポートしていくのが、私たち、「特別支援教室はばたき 」です。
心理的な安定をはかりながら、自己肯定感をはぐくむ。
○ほっとする!
自分のことをわかってくれている
自分のペースでできる
○やってみよう!
やってみようかな・・
ここでなら、失敗しても大丈夫
○できた!
やってみたらできた
○楽しい!
できなくても楽しかった。先生や友達と一緒にすると楽しいな
特別支援教室はばたき でねらっていること
1 人間関係を作る基礎基本となるベースを作る
2 集団生活への適応
3 学習のための基礎的な身体作り
(姿勢を保つ、集中力につながる体、目のトレーニング、手指の巧緻性、
投げる,跳ぶなどの基本的な動き、運動)
4 学習の基礎基本となるベースを作る
(記憶、言語、形、空間認知、語彙、文章理解、文作り)
5 コミュニケーション
6 ソーシャルスキル
7 認知特性に応じた学習指導
8 余暇活動や情緒の安定につながる活動
9 自己肯定感をはぐぐむための活動
特別支援教室はばたきでは、入室してくるにあたって、はばたきってどんなところなのか、クイズを通して児童自身に理解してもらえるようにしています。
「得意なことを伸ばして、苦手なことにも少しずつ挑戦していくはばたき」みんなどんどん自信をつけていきます。
運動会に向けて見通しをもって学習できるように、はばたきでも丁寧に事前学習を行っています。予定の変更や繰り返しの練習が多くなるこの時期に、どのように自分が向き合っていけばよいか考えます。
心と体が疲れたときに自分がリラックスできる方法を考えました。イラストカードを活用して、リラックスする方法が自分が思った以上にたくさんあることに気付く子供もいました。
はばたきで学んだことを、いかに日常生活や在籍学級で生かすことができるかが大切です。在籍学級でよくあるスピーチや日記の学習の際に支援の手立てとして4W1Hカードがあります。はばたきで扱っている教材を在籍学級でも使うなど連携を図っています。
はばたきでは、自分がどうすればできるのか自分自身で気付けるように指導、支援しています。着席後にどうしても姿勢が崩れて足が動いてしまう時には、写真にある道具を椅子に入れて座ったり、足で踏んだりすることで姿勢を正しく落ち着いて座れることがあります。分かっていてもできなかったり、やろうとしても上手くいかなかったりするときは、道具を使ってできる視点も大切です。
新年度が始まりました。みんな新しい学年になり表情も明るいです。不安なことや困ったこともでてくるかと思いますが、はばたきの先生達はいつでもみんなの味方です。
読むことが苦手な子は、読めなかったり読まなかったりして、話の内容が分からないまま授業がすすんでしまうこともあります。マルチメディアデイジーという音声教科書を活用することで、読むことが苦手でも音声で聞くことで話の内容を理解することができます。苦手さを代替する手段を児童自身が活用できるように学習しています
「好きな香りと苦手な香り~アロマジェルを作ろう~」という学習をしました。自分の嗅覚の感じ方を知るとともに、他者の感じ方が自分と同じなのか、違うのか、それとも同じや違いがあったりするのか考えて、実際に活動を通して理解できるように学びました。本物のアロマを嗅いで、自分にとってリラックスできる方法になるかどうかについても考えることができる活動になりました。
高学年になると宿泊をともなう学習があります。普段と違う生活の中で過ごすことになると不安や緊張が強くなる児童がいます。どんな不安が見られるか、不安に対してどう対処していけばよいか、はばたきTEA TIMEコーナー7月号をご覧ください。はばたき巡回指導教員全員で、これまでの経験や書籍などを参考にまとめています。
「自分でできることは自分でやる」ことは大前提ですが、どうしてもできないときは、ヘルプを伝えられることが大切であることを、はばたきでは、どの授業でも伝えています。また、ヘルプを伝えることができたときには、ヘルプを出せたことを褒めて価値付けています。言葉で伝えるのが難しい場合は、カードやボディサインなど、いま自分ができる方法を考えていきます。援助要請の詳細については、はばたきカフェ9月号に掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
「はばたきすごろく」とは、人がすごろくの駒になってゴールを目指していく活動です。すごろくのミッションを考えたり、教室全体を使ってコースを設定したりして、ペアの2人が駒になって動いていくすごろくをしました。みんなで楽しめるミッションを考えて、ペアの人と声を掛け合ったり、相談したりしました。また、コースが別れるときやミッションを選ぶときはどちらにしようかと相談しながら取り組んでいました。
「パイプライン」
友達とパイプを繋いで、ゴールまでボールを運びます。声を掛け合いながら協力してできました。失敗しても「大丈夫。」や「どんまい。」と優しい言葉を掛けることができました。
特別支援教室「はばたき」は、苦手なことを改善する場と安易に思われがちですが、どの子にもある長所や良さを認め、十分に伸ばして自信をもてるようにすることが大前提です。自分の良さを知り自信をもって苦手なことにもチャレンジしていきます。
※左の写真に写っている作品は全て子供の手作りです。
「協力ドミノ」
友達と協力して時間内にドミノの完成を目指しました。「ここに階段を使っても良い?」「いいよ。」など友達と確認しあう様子が見られました。チームによって階段を多めに使ったり、時間内に終わるためにコースの枚数を少なめにしたりなど工夫をしていました。
「ふみおくん」
授業中、良い姿勢が取れず、崩れてしまう児童のために「ふみおくん」を購入しました。図のように椅子や足に取り付け踏みつけることで得た刺激を受けて姿勢を整えるというセンサリー・ツールです。児童の中には「これがあると落ち着いて座っていられる。」と好評でした。
「まあいイカ」
ゲーム系の活動中負けてしまって気持ちが落ち着かない児童に向けて「まあいいか」と思えるようキャラクターを作りました。「イカの顔を見たら気持ちが和んで、落ち着くことができた。」と児童が話すなど気持ちのコントロールをする手助けをしてくれています。
☆夏の研修報告会☆
夏休み明けに、各教員が研修を受けて学んだことを報告し合いました。
今まで触れたことのない部門の話を聞いたり、指導方法の新たな情報を得たり…知識をアップデートしました。
2学期の授業にも役立てていけるようにします
「気持ちだんご6兄弟」
表情と気持ちに関する学習では、数十種類の顔の描かれたポスターを参考に今の気持ちを選んだり、どのような言葉が適切か考えました。描いてある絵は、児童が学習後に描いた絵になります。
「クリスマスカード」「プラバン」
授業最終日には手先の調整とお楽しみ活動として行いました。
クリスマスカードでは、カッターを活用したため、慎重に進める姿が見られました。
プラバンでは、自分の作った作品が縮んでいくところをワクワクしながら見ている姿が見られました。
どちらの活動も自分の作品を作るために集中して取り組んでいました。